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月別: 2018年5月

STG/I:第六十一話:アンドロイド

「ビーナス」

「はい」

ホログラム化された彼女が横に立つ。

「静はどう?」

「動力炉の交換と接続は終わりました。まだ化粧は終わっていませんが」

「化粧?」

「今は動力炉と腹部の金属が見えた状態です」

「そうか・・・でも動けるんだね?」

「動けます」

「静には悪いが・・・やってもらうしかない」

「コアは本当にそのままでいいのですか?」

「ああ構わない。アンチウィルスだけかけといて」

「それは済ませましたが・・・」

「異常は?」

「ありません」

良かった。

ビーナスが何か言いたげだ。

「気変わりはしないよ」

「・・・わかりました」

STG/I:第六十話:賭け

シューニャは休憩の号令を発する。

猶予を与えたいと思った。

土台敵わない相手。

自分を含め、それぞれが決断を下す為の「間」が欲しい感じた。

勤め人時代にそれで自分が助けられたことがあるからだ。

パニックの中にいて落ち着くことは出来ない。

静かな場所で精神をリセットするこが大切だと実感している。

STG/I:第五十九話:パンドラの箱

本部の罵声を浴びながらもシューニャは妙に落ち着いていた。

 

静がもたらした情報が想像以上のものだったからかもしれない。

パッケージ化されたそれらのほとんどは隊長のみ閲覧可能な権限が付与されている。暗号文の前置きにはテキストメッセージでこうあった。

 

「奪えるものはのべつ幕なし、与えるものは最小限に」

STG/I:第五十八話:静とビーナス

くそ!くそ!くそ!

なんでこうも次から次へと!

なんで俺ばっかりこんな目に合うんだ。

身体は壊れているし、

誰も理解してくれないし、何の助けも無い。

仕事すらまともに出来ない身体の俺が・・・リーダーの慈悲で辛うじて命を繋いだだけの俺がなんで・・・こんな目に。

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