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月別: 2016年3月

黄レ麗:第六十七話:アンタッチャブル

レイさんがスズキ先生に手を出す?
あの動揺しないレイさんが。
今まで先生方に対して一切動じたことの無い人が?
(そんなわけあるか!)
手を出さざる負えないことだったんじゃないのか。
何かあったんだ。
何をされたんだ。
彼女が一体何をした。
どうして神様は彼女ばかりにこんな仕打ちをするんだ。
だから僕は宗教なんて信じないんだ。
こんな不公平が堂々と行われている癖に!

黄レ麗:第六十六話:君のいない雨の日

今日は雨。
思い切り息を吐くと、わずかに白い気がする。
いよいよ寒くなってきた。
それでも僕は身も心も温か。
後ろ髪引かれる思いで旅立った修学旅行。
本当に良かった。楽しかった。
ハプニングもあり大いに盛り上がる。
僕にとって生涯忘れられないものとなった気がする。
唯一残念なのはこの記憶にレイさんがいないこと。
旅が人の心を開放させるのか、それともそういう気運だったのか。
互いの堅苦しさがほぐされ、元の鞘に収まっていく。
ナメカワさんが「写真撮ろうよ」と僕の腕を引き寄せた時に彼女の胸が少し当たる。
夜は待ってましたの大暴露大会。

やり彼:第三話:トド

今日もメソが俺の部屋でダラダラしている。
うつ伏せになり足をブラブラとさせ手帳を見る。
チチも見事なれどシリがまた実に素晴らしい。
(あの山に登ってみたい。にしても足がまたタマラン。ずっと見ていられる)
そんな誘惑にかられながら、彼女の動く足に猫が目で追うように釘付けになっている俺。
不意にトドのことを思い出す。

黄レ麗:第六十五話:別な顔

「昨日はご免ね」
「何が?」
「なんだか感じ悪かったでしょ」
「そんなことないよ」
「でも、マーさん悲しそうな顔していたよ」
「そうだったんだ」
悲しそうな顔。
レイさんにはそう見えたんだ。
悲しかったのかもしれない。
昨日は今までで一番遠くに感じた。

黄レ麗:第六十四話:修学旅行

「いかないよ」

思い込んでいた。
普通に修学旅行は行くものだと。
アルバイトもしている。
僕と彼女の時給は同じだからわかる。
文化祭や体育祭の時とは状況が違う。
今や僕らは友達だ。
それとも「名無し」の件がまだ解決していないからか。
どうして。

黄レ麗:第六十三話:「名無し」の影

不幸中の幸いだったと思う。
修学旅行が近い。
正直なところ諦めていた。
修学旅行もきっと一人だろうと。
考えないようにしていた。
だから幸運だったかもしれない。
春の雪解けのように嘘みたいに元通りになっている。
少しだけ関係性は変化したけど。
そこは後戻り出来ない部分なのだろう。
でも前より良い気がする。
一見すると九月頃と大差ないクラスの空気感。
でも明らかに違う。
前よりつながりが深くなった相手も少なくない。
以前とは違う関係性。
なんだ少し大人になった気分。

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