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月別: 2017年1月

STG/I:第二話:救世主

「メーデー!メーデー!」

夢を見ている。
俺が夢を見る時は全て悪夢と言っていい。
今となっては体調のバロメーターでもある。

「嘘、駄目だよ、無理だよ、多すぎる、もうヤダ・・・死にたくない」

悪夢の内容で具合がわかるからだ。
夢に現実の知人が出る場合、悪い中では最も軽い。
長さでもわかる。
軽い悪夢で短いのは更に軽い。
具合が悪いことには変わらないが。

「助けて!助けて!誰か!誰かー!」

STG/I:第一話:サイトウ

生きている。

また、朝が来た。
肉体が喜びを感じるのが悔しい。
意識は絶望の底を舐める。
馴染みの味。
もう涙も出ない。
悲しむ時期はとうに過ぎた。
叫ぶ体力もない。
サラリーマン時代の貯金の底も見えつつある。
忙しすぎてお金を使う時間が無かったのが不幸中の幸い。
後一年持つだろうか?
節約して一年半。
いずれにしても収入がないのだからジリ貧。

やり彼:第六話:キス

「信じられん!」

知らず声に出た。
「なになにどうしたの?」
メソは今日も家にいる。
彼女は神出鬼没で、何時間もいる日もあれば十分ぐらい帰ることもある。
まるで忙しいサラリーマンが立ち食いそば屋やコーヒーショップに寄るような感じだ。
「これだよこれ」
彼女は本を読むのを止め俺がタブレットを手渡すと目を通した。
IT機器にけして弱いわけでもないのに彼女は紙の本を読む。
俺は究極的に暇な時、検索サイトのヒャッハー!で質問箱を読むことがある。
ほとんどが嘘みたいな嘘ばかりで、下手なもの読むよりバカバカしくて笑えるからだ。
「世も末だよな!小学生の癖にだよ、『彼とは何時ごろキスした方がいいんでしょうか?』って質問。小五だぞ!ふざけんなよマジで。多分いたずらだと思うんだけどさ、本当に信じちゃう子がいたらどうするんだ。一生のルートが変わっちまうんだぞ。最近のドラマや漫画、ゲームは性的な表現が多すぎるんだよ。その影響に違いない。全くな!二億六千万年早いよ」
どうでもいい話のつもりだった。
心のどこかで、きっと彼女なら「もうやだ~」で俺が「あははは」で終わると思っていた。

やり彼:第五話:付き合うってなに?

嵐のようなセブンでーず。
マウンテンが帰っていった。
思い出しただけでも鳥肌が。
生還した喜びに一人浸りつつ自分で挽いた豆でコーヒーを飲む。
ふと思った。

皆どうやって付き合い始めるんだ?

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