zyuge – ページ 2 – ジュゲの小説 Skip to content

作者別: zyuge

STG/I:第五十八話:静とビーナス

くそ!くそ!くそ!

なんでこうも次から次へと!

なんで俺ばっかりこんな目に合うんだ。

身体は壊れているし、

誰も理解してくれないし、何の助けも無い。

仕事すらまともに出来ない身体の俺が・・・リーダーの慈悲で辛うじて命を繋いだだけの俺がなんで・・・こんな目に。

STG/I:第五十七話:人ならざる者達

静が倒れたままに放置されていることに気づく。

まさか誰も何もしていないとは思いもしなかった。

彼女を起こそうとすらしていない。

手が空いている人間は明らかにいるのに。

その光景はあの日のことを思い出させた。

STG/I:第五十六話:暗部

「誰でもいい無人ポッドを出してくれ。千里眼!出来ればメリーさんも!」

シューニャは叫んでいた。

「両方とも置いてきましたぁ・・・」

フラフラになりながらといった声。

「頼りになるねマルゲちゃん!ありがとう!」

モニター越しの彼女は顔を俯かせ照れている。

ミリオタはその様子を見て、どうしてかシューニャを睨んだが彼女は見ていなかった。

STG/I:第五十五話:エンカウント

「どうして銀河の果で戦っているのにヤツらが月を知っているんだ!」

「落ち着けって!」

「おかしいだろ!月を知っているはずないんだ!」

「そんなの知らねーよ!いいから怒鳴るな!」

「裏切り者がいるんだよ・・・地球人の中に!」

「陰謀論はもうヤメよ・・・」

「今はそれどころじゃないだろうが」

「これ以上騒ぐとペナルティが・・・ね・・・」

「お願い落ち着いて・・・深呼吸!」

「賑やかだねぇ、揚げパン隊の皆さ~ん」

STG/I:第五十四話:フェイク・ムーン

どうしてあんなことをしたのか。

自分でもわからない。

今まで真面目に生きてきた。

真面目という意識も無いが、他人様に言わせれば真面目らしい。

言われてみると、自らを振り返れば真面目と言えなくもない。

裏切られたことはあっても、裏切ったことない。

約束を積極的に破ったこともない。

守り通すことに力を注いだ。

そんな自分がどうして。

STG/I:第五十三話:セーブポイント

「はは」

笑い声が出た。

「HAL9000か!最高かよ!わかってるな宇宙人!やっぱりSFと言えば・・・」

急に冷めた。

非常灯のようなランプが壁に埋め込まれている。

その下にボタン。カバーがしてある。

左右にはマイクがあるのか小さな無数の穴が円状に。

その上にはカメラかセンサーかの窓。

それは日本人的に言えば屋内用の消火栓に見えた。

STG/I:第五十二話:マザー・ルーム

(俺は何をしているんだ)

 

マザー・ルームに入ることは出来ない。

たとえ戦果を導入しても不可能である。

それは宇宙人と取り交わした地球人の約束と聞いたことがある。

 

一人を除いて。

STG/I:第五十一話:取引

「出して」

 

暗闇の中から声がする。

 

「出して」

 

(夢か)

 

シューニャは子供の頃から夢かそうでないかを夢の中で見分けた。

夢だからなんでも出来ると思ったら大間違い。

「夢だからといってお前の思い通りにはさせないからな!」

そんなセリフを夢の中で登場人物に言われたこともある。

 

「出して」

STG/I:第五十話:捕獲

「マルゲリータ、君に操縦桿を一時譲渡したい。それで索敵して欲しいんだけど、頼めるかな?」

「操縦は下手なんだけど・・・」

「じゃあ、レーダー管制システムをお願い出来る?自分が思うタイミングでソナーも使っていいし」

竜頭巾が不満を露わに見ているのが伺える。

「皆さん、戦闘における迎撃態勢は竜頭巾副隊長の指示に従って下さい」

皆がめいめいに応じる。

STG/I:第四十九話:アメジスト

アカウントを凍結されたドラゴンリーダーが警告した最重要敵宇宙生物の一つ。それがアメジスト。

隠密性に長け、活動を開始すると周辺宙域は通信障害が発生。中遠距離通信は完全に途絶される。度重なる要請にも限らず対応措置は今もなお施されていない。

宇宙人曰く「どういう原理で通信障害を発生させているか不明」と。対策をとる為の条件としてアメジストを生死問わず捕獲することを要求され、幾度となく捕獲部隊が編成されたが全ては失敗に終わっている。

そもそも宇宙人は当初アメジストの存在を否定していた。つまり彼らすら知らない新しい敵対生物。地球人によってその存在が明るみになったことで、宇宙人は逆に地球人に積極的に捕獲を促し、戦果報酬もバブル時で十倍まで跳ね上がった。

そもそも数が少ないこと、ソナーで辛うじてでも捉えられること、世代交代、様々な理由から脅威性は次第に薄れ、いつしか多くの搭乗員にとって忘れ去られた存在になった。

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