2018年8月 – ジュゲの小説 Skip to content

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STG/I:第六十八話:青い鳥

三日が過ぎたがシューニャはSTGIには乗っていなかった。

 

フェイクムーン撃退(公式虚偽)というお祭り騒ぎも一通り鎮まり、隕石型宇宙人の襲来の警報もなく、ロビーは何事もなく日常に戻っている。皆はそれぞれ元の生活に戻り、本部に警告した事柄が一般の搭乗員へアナウンスされることは無かった。

考えようによっては無理もないかもしれない。何せ自身の部隊員ですら説得できたわけではない。部隊員を招集し、現在ブラックナイト隊兵器開発部では対巨大隕石型宇宙人への主力武装の開発と、超小型隕石型宇宙人への対抗策を練っていると伝え、今後そう遠くないうちに隕石型宇宙人の大規模な進行が始まるだろうと告げた。

当然ながら質問が出る。「何を根拠に?」対して「STG21からの警告です」と答えた。その後の様子は想像に難くないだろう。議論にならない対話に終始した。饒舌なシューニャは最終的に口を閉ざした。そもそも根拠が無いに等しい。議論するような状態ではない。最早こうしたテーマでは ”その人自身を信じるか信じないか”  という極めて曖昧な世界に入ってくるからだ。下手をすれば新興宗教的世界。説明をつけることは簡単だった。むしろ得意と言える。全てに説明はつけられるのだ。それだけに説得をしないことにした。言いくるめていいような事案ではない。命、生き方が関わってくる。それは到底背負えるものではない。

STG/I:第六十七話:STGI

ログインするとハンガーにそれはあった。

 

シューニャはポカンと口を開け、目をひん剥いたまま呆然とソレを見た。

ミリオタが見ていたらスクリーンショットをとられ映像素材にされていただろう。

 

声が出なかった。

 

「・・・ハンガーを間違えたか」

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