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日別: 2016年6月16日

黄レ麗:第七十八話:会話

正門を出た所、バス停に彼女はいた。
ベンチに腰を下ろし傘は立てかけている。
道向かい、やや上空を、見るとはなく眺めているよう。
物憂げな面差し。
内なる自分を見ている。
これほど美しい日本人も珍しい。
欧米化の食事による影響もあろうが彼女の場合は少し違うだろう。
血液的なものを感じる。
両親ではなく祖父母あたりに血が混じっているのではなかろうか。
食事はあまり摂れていないような痩せ方。
あの活力からすると本来ならかなりの大食漢であるはず。
身体は細いが芯は太い。
長身で柳のような様子がない。
今時の男でも無い太さ。

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