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日別: 2016年5月12日

黄レ麗:第七十三話:先生たち

「上手いこと言うな!」
学年主任の憤りは書道専科のササクラ先生の思わぬ援護射撃に霧散する。
「ササクラ先生、驚かさないで下さい」
彼女は何時も通り体裁だけは繕ったが剣先の鋭い語気をはらんだ。
「すいません。彼の見事な一言に『してやられた!』と思ったものですから。身がしまる思いでした」
僕はなぜか書道は選択しなかった。
我ながら興味が無いんだろうと思う。
「重ねて生意気な口きいてすいませんでした」
オグラ先生は応えなかったが、代わりにササクラ先生が僕に問うた。
「お前の師匠はどこの会に属しているんだ?」
会?どういう意味だ。
「存じ上げません」

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