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日別: 2016年5月5日

黄レ麗:第七十二話:理不尽

スズキを見た瞬間に抑えていた憤りがマグマのように湧き上がる。
真っ赤な血が全身を駆け巡り噴出口である僕の表情となって出る刹那、先生が口を開いた。

「よースーさん元気かい!久しぶりだね~」

職員室中に響く大きな声。
その声に行き場を失った憤りは一気に沈下した。
(本当に先生のお弟子さんだったのか・・・)
先生はまるで我が家のようにズカズカと中へ入っていく。
度胸が座っているのか無神経なのか。
こういう所は本当に羨ましい。
ところがスズキは険しい顔で眉をしかめている。
(やっぱり人違いなんじゃ・・・)
容赦のない不信感を全身に纏い先生に歩み寄った。

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