これは実体験から夢想した物語。
ある暑い日、俺は焼きそばを作っていた。
外から聞こえる赤子のような声、
近くから聞こえる。
台所の窓を何気なくザっと開けたら、小さな小さな真っ白い子猫がいた。
子猫は赤子のような声で「みゃーみゃー」と鳴いている。
今でも忘れられない光景だ。
子猫はお腹が空いていたのか焼きそばの匂いにつられたんだろう。
あまりの可愛さに招きいれたくなったが、葛藤末に諦める。
責任持って飼えないのなら、焼きそばもなしだ。
諦めて窓をしめた。
泣き声を延々と続く。
泣き声が途絶えると、心配になって窓を開けてみたが、子猫はいた。
そんなことを数回繰り返しているうちに子猫は消えた。
今でもあの子はあの後どうしたのだろうと気になっている。
それを小説にした。